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半導体不足で自動車業界に影響が!?製造現場はどうなる?

半導体不足で自動車業界に影響が!?製造現場はどうなる?

2023.04.20

愛知県岡崎市で製造請負・人材派遣の会社を営むビージョブメイトの「BSG株式会社」です。

地域密着・岡崎市で「企業」と「お仕事をしたい方」とをマッチングさせて頂いております。こちらのブログでは愛知県岡崎市周辺のお仕事情報の発信だけじゃなく、お仕事を探している方にとって有益な情報をお届けしたいと思いスタートしました。


さて、早速、今回のブログのテーマに入りたいと思います。

今回のテーマはズバリ『半導体不足で自動車業界に影響が!?製造現場はどうなる?』ということでお伝えしていきたいと思います。


現在自動車に搭載されている半導体の数は、どのくらいだと思いますか?

車種やスペックにもよりますが、30~100個以上にもなると言われています。それだけの数の半導体全てが揃って初めて自動車として利用することができます。それらの半導体が1つでも欠けると製品が出来上がらず、売上も上がらないということになります。

本項目では、昨今の半導体不足が自動車業界とその製造現場にどの様な影響を及ぼすのか考えてみましょう。

自動車に使用される半導体

半導体と一口に言っても、実は様々な種類があります。まずは自動車製造に使用される半導体をご紹介します。


□制御系半導体

制御系半導体は、車の走行を制御するために必要となる半導体です。
エンジンへの燃料噴射量、トランスミッションの変速、パワーステアリングの油圧、ブレーキの効き具合を担うパーツです。
ハイブリッド車やEVなど、車が進化すればするほどその重要性は増すばかりです。


□装備系半導体

装備系半導体は、パワーウインドウやドアロックキー、カーナビゲーションといった車を快適に使用するための機器に使われる半導体です。これらが無くても自動車は動かせますが、無いと著しく不便になります。
自動車を商品として捉えた場合、顧客にアピールする重要な商材になります。便利な機能が多く付帯した自動車ほど、必要な半導体の数は多くなります。


□パワー半導体

パワー半導体は、電動部品に供給する電力の制御を行うための半導体です。
ハイブリッド車やEVなどモーターによる制御を行う車は、供給電力の制御を適切に行うことによりエネルギー効率が向上します。

半導体不足の原因

続けて半導体不足の原因をお伝えします。

半導体不足は、いくつかの原因が重なって発生しています。


□コロナ禍を契機とした需要急増

新型コロナウイルスをきっかけに接触を減らすため在宅勤務やオンライン授業が急増したことから、必要となるPC等の機材等の需要が増し増産を求められることになりました。
その結果、自動車用半導体の製造にしわ寄せが来てしまい、自動車製造においても半導体の供給ひっ迫が深刻化しました。


□半導体工場火災事故

日本特有の現象といえますが、ルネサスエレクトロニクス社那珂工場と旭化成エレクトロニクス社の宮崎工場での火災が相次ぎました。
前者は8ヶ月ほどで復旧しましたが、後者は復旧を断念し新工場をこれから建設する方針となったため、半導体の供給ひっ迫に拍車をかけることとなりました。


□米中対立に伴うサプライチェーンの混乱

米中対立に伴って米国は日本や欧州などと共に、中国の半導体製造企業に対してその製造装置と素材の供給を制限することとなりました。
これに伴い中国の製造企業から供給されていた半導体の供給が止まってしまい、代替のサプライヤが少なかったため供給ひっ迫につながりました。
またウクライナでの紛争により、レアガスの供給が滞ったことも影響しています。

自動車製造現場の未来

気になるのは自動車製造現場の今後。

本項目では今後の動向を解説いたします。


□今後の見込み

現在世界的に多くの半導体メーカーが生産増強のための投資を行っており、短期的には改善に向かうものと考えられます。
しかしながらEVやAI、5G、量子コンピュータ等、半導体は今後も旺盛な需要が見込まれます。
一方半導体製造には兆円規模の莫大な投資を必要とするため、安易に増強しにくい事情があり、長期的なトレンドとしては供給不足が続くものと考えられます。


□かさむコスト

1台の自動車には、多くの半導体が必要となります。その内一つでも欠品した場合、例え残り99%完成していても販売することができません。
すなわち売上の立たない買掛金が積み上がり、企業の業績を圧迫するということです。

ただでさえインフレで部品の仕入れがかさんでいるにもかかわらず、その様なコストも上乗せされてきます。コスト上昇分をすべて価格に転嫁することは難しく、製造現場はさらなるコスト削減の努力を求められるでしょう。


□日本の自動車製造

世界的なゼロエミッションの流れから日本が得意とする内燃機関から電気自動車(EV)へのシフトが進もうとしています。
日本は出遅れ感が否めず、このままでは自動車産業という巨大な産業を日本で維持できず多くの失業が生まれることも予想されます。

ただし昨今EVには多くのデメリットがあることが明らかにされつつあります。EVはさらに多くの高性能半導体を要するようになることもその1つです。EVへのシフトは思惑通りには進まない可能性もあります。

■まとめ

昨今の半導体不足は、コロナ禍やウクライナ紛争といった短期的な要因から米中紛争やますます旺盛になる半導体需要といった長期的な要因まで様々な要因が重なって生じたものです。

また莫大な投資を必要とする半導体製造を増強することは簡単ではないため、この状況は短期的には改善することはあっても長期的にはこのままの状況が続くものと考えられます。


多くの半導体を使用する自動車業界は慢性的な半導体不足にどう対応するのか、そしてそこで働く従業員としてはどの様なスキルを身に着けていくべきかを考えていく必要があるでしょう。

自動車製造で働く方々は、肌感覚でその影響を感じているかもしれません。

しかし、自身の属する業界について、時間がある時に状況を調べて理解を深めてみるのも良いかもしれませんね。


今回は『半導体不足で自動車業界に影響が!?製造現場はどうなる?』について特集をさせて頂きました。

皆様のお仕事探しのご参考になればうれしい限りです♪


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